若手建築家の最新のプロジェクトを紹介する「新しい建築の楽しさ展」の会場構成デザインコンペティションに応募して最終選考5選に残った提案です。

デザインの条件

  • 展覧会の什器(インフィル)制作を目的とする。
  • 飛騨産業株式会社の圧縮技術による多摩産材を使用すること。
  • 什器(インフィル)はリユース、リサイクルを考慮すること。

コンセプト【つなぐ】

「新しい建築の楽しさ展」という若手建築家たちのさまざまな未来へのビジョンが集まる展示に対して、
“つなぐ”をキーワードに新しい展示空間を創り出したいと考えました。具体的には、以下の3つのつなぐを切り口にしていく。

  • 資源廃棄を超えてつなぐ
  • 空間を超えてつなぐ    
  • ビジョンの差異を超えてつなぐ

廃棄物となってしまっている枝木を飛騨産業の圧縮技術により資源をつなぎ、テンセグリティ構造により空間を超えて枝木をつなぎ、単なる独立したオブジェではない空間の絡まりのような什器をつくります。そこに完成模型だけでなく、思考の過程を示すスタディ模型を建築家の思考の中に浮かんでいるかのように並べていきます。建築家の各々のビジョンを超えて同時代の潮流をつなぎ、浮かび上がって感じられるような展示空間を目指しました。

会場Re-SOHKO GALLERY
主催新しい建築の楽しさ2018展委員会