この住宅は建設発生土を再利用した関東ロームブロックの新しい組積造住宅の可能性を検討するのため試作です。

新しい組積造モデル

環境型積層建築としての新しい組積ドミノ造をモデルに計画しています。現代では、コンクリートや鉄骨造の普及により、一度は過去の時代の構造として見捨てられてきた組積造ですが、地域の素材を活かし、大地や自然、地域と支え合うような豊かさを持つ空間や建築の可能性を持っています。ブロックを円形に積み上げた組積造の立体チューブによる柱を、大小合わせて13本集め、偏心による捩れの生じにくいように平面的にバランスよく配置します。チューブの有機的な形状は、組積造により床の圧縮力を支えると同時に、水平力も支持する耐震構造体としての主体構造を果たすためです。内部は都市の鍾乳洞に引き込まれるような奥行きある空間となっています。

環境システムとしてのブロックチューブ

組積のチューブは、構造体でありながら、環境システムとしての以下の3つの機能も担っています。

  • チューブの屋上トップライトからは太陽光を取り込み、ブロックを介した蓄熱(ダイレクトゲイン)により内部に熱放射する光ダクト。
  • 床下から冷風と取り込み、換気を促す外部化された換気通風ダクト。
  • 電気・空調・給排水などの設備配管・配線のための設備ダクト

計画敷地東京都目黒区平町
用途個人住宅
敷地面積364.49㎡
建築面積184.44㎡
延床面積220.68㎡
構造関東ロームブロック組積造