相続の専門家の方からのご紹介
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世田谷区祖師谷大蔵で二世帯住宅の設計が進行中です。お施主は世田谷区内で戸建住宅にお住まいでしたが、昨年お父様が亡くなられたため、ご両親が住まわれていた祖師谷大蔵の家を、お母様との二世帯住宅に建て替えることになりました。相続対策に強い不動産コンサルタントの方からのご紹介で私たちが設計を担当させていただくことになりました。お母様にできるだけ早く新居での暮らしをさせてあげたいというお施主様の意向からタイトなスケジュールではありますが、お施主様の協力もあり、当初の予定通りに設計が進行中です。2022年5月末竣工予定です。
外部環境が世帯間のつながりと距離をつくる
正方形に近い広い敷地を縦長の短冊状に5つのゾーンに細分化し、その中間に外部ゾーンを入れ、東側を祖母世帯、西側を親子世帯としています。さらに各世帯のゾーンを凹凸をつけるように庭やテラスを入れながら細かく部屋割りして、部屋どうしの適度な距離感をつくっています。都心の密集宅地にあっても豊かな空と緑を共有しながら多方向に視線がつながります。それが世帯間の絆を生んでいきます。
関東ロームブロックのスクリーン
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数年前から開発研究を重ねていた関東ロームの土を再利用した関東ロームブロックを使用します。2世帯の間に南北に通り抜ける外部空間を関東ロームブロックス積みのスクリーンが包み込み、プライバシーを守ります。都心の密集宅地でも自然を感じられます。