店舗照明とは、物販店や飲食店といった店舗全般における照明を指し、商品や店舗を演出する上で重要な役割を持ちます。
店舗照明は商空間と商品のグレード感や魅力を高め顧客の購買意欲を盛り上げるなど、売上にも大きな影響を持ちます。そのため、住宅やオフィスと異なり店舗の照明計画はさまざまな検討や配慮が必要で、照明計画を専門とする照明デザイナーも存在します。
この記事では、店舗照明の概要、照明計画・デザインを活用するポイント、照明の基礎知識、照明器具の種類と特徴、照明計画の流れ、主要な照明器具メーカーの特徴とリスト、照明計画・デザインの助けとなるサイトやショールーム、店舗の照明デザイン事例などを網羅的に紹介しています。
店舗照明とは?
店舗照明とは、物販店や飲食店といった店舗全般における照明を指し、商品や店舗を演出する上で重要な役割を持ちます。店舗照明は商空間の演出性を高める効果があり、店舗や商品のグレード感・魅力を高めたり顧客の購買意欲を盛り上げるなど、売上にも大きな影響を与えます。
店舗における照明計画では照明器具のデザインだけでなく、明るさ、光の色、内装材の反射などに対する総合的な検討・考慮が必要となり、照明計画を専門とする照明デザイナーも存在します。
店舗用の照明は、ダウンライトやスポットライトなどさまざまな種類があり、デザインも豊富です。照明器具の性質や使い分けをおさえて店舗の照明に投資し、商空間や商品の魅力をより引き出すことで、売上にも大きな効果を与えられます。
住宅照明やオフィス照明との違い
住宅照明やオフィス照明と店舗照明の大きな違いとして、店舗照明では商品や店舗の魅力を引き出す演出性が特に重要となるという点が挙げられます。
顧客の店内への引き入れや、商品の選択・購入、接客や応対といった行動や活動に対して、照明による演出性は大きな影響力を持ちます。例えば、重要な商品やスペースの魅力を演出したり、店舗自体のグレード感や雰囲気も照明によってコントロールできます。
店舗照明では、店舗・商品に対する演出性や顧客の購買行動を中心に照明計画を立てるため、住宅やオフィスの照明と大きく異なり、さまざまな照明器具を使い分けたり明るさにメリハリをつけるなどより詳細な検討・計画が必要といえます。
店舗照明や照明デザインへの投資効果・メリットを最大化する4つのポイント
店舗照明や照明デザインへの投資効果とメリットを最大化するポイントについて、代表的なものを4つ紹介します。店舗照明は店のグレード感を高め客単価・売上に貢献する効果がありますが、店舗の業態、内装材の反射率やグレア、外光の有無など考慮すべき点も多くあります。
これらのポイントをおさえることで、より店舗照明の効果を高められます。
ポイント1:照明計画は、店舗のグレード感や雰囲気を高め客単価・売上の向上につながります
店舗の照明を工夫するだけで店舗のイメージを変えたりグレード感を上げることができ、客単価や売上の向上につなげられます。
例えば、大型の流通店舗だとほぼベース照明だけで計画されていることが多く、明るく清潔感のある空間となっていますが高級感は演出しにくくなっています。
逆にブランド系のアパレルショップや高級レストランなど客単価が高い店舗では、ベース照明以外の間接照明をうまく使うことで雰囲気のある、演出性の高い店舗デザインを実現しています。
このように、照明計画によって店舗のグレード感が変わるため、適切に照明計画を立てることで、客単価や売上の向上を図れます。
ポイント2:内装材の反射率やグレアに配慮することで、店舗の滞在しやすさや快適性が高まります
店舗の内装材の反射率やグレアを考慮して照明計画を立てることで、店舗の快適性を高めることができます。
壁・床・天井・什器・家具に使用する内装材や建材は、素材の種類によって光の反射率が異なります。例えば、大理石などの床や白の壁紙、ガラスなどは光を多く反射するので、明るく清潔感のある雰囲気になりますが、店内が眩しくなりすぎないように注意する必要があります。
逆に、木材、畳、珪藻土などは、大理石やガラスなどに比べて光が反射しにくいので落ち着いた雰囲気になりますが、暗くなりすぎないように注意する必要があります。
また、ものの良好な見え方を阻害したり不快感を与えるような眩しさ(グレア)にも注意が必要です。グレアは直接光か間接光か、視線の方向や角度、光源とその周辺の明るさのバランスなど、さまざまな要因によって発生します。同じ照明器具であっても、グレアの感じ方が変わるので注意が必要です。
このように、店舗照明を計画する際には、内装材の反射率を考慮し、さらにグレアが発生しないような照明計画とすることで、店舗の快適性が高まり顧客が滞在しやすくなります。
ポイント3:業種に合った照明計画を立てることで、店舗のカラーや魅力を強く引き出せます
店舗照明を計画する際には店舗の業種を考慮し、適切な照明器具の選定や設置位置に配慮することで、店舗のカラーや魅力をより強く引き出せます。
例えば飲食店の場合、オレンジや赤は食欲を増進させる効果がありますが、青系の色は食欲を減退させる効果があります。そのため、飲食店の照明計画を考える際には照明器具の色温度を低くして暖色系の色味にすることで、料理をより美味しく感じてもらうことがポイントになります。
また、美容室や化粧品を扱うような店舗の場合、髪色や化粧品の色味を本来の色味に見せることが重要となります。顔や髪色を本来の色味に見せるために、適切な照度で演色性の高い照明器具を選定した上で、照明器具の位置によってお客様の顔などが影にならないように配慮する必要があります。
このように、業種に合わせた照明計画を立てることで、店舗の雰囲気をより良くしたり、購買につながりやすくできます。
ポイント4:店舗に入る外光や窓の有無などを踏まえることで、バランスの良い照明計画が実現します
店舗照明を計画するときは、外光や窓の有無など店舗環境を踏まえた計画とすることで、よりバランスの良い光環境を生み出せます。
例えば、外光が差し込むような路面店の場合は、自然光を活用しつつ店内が暗く見えない明るさのバランスを調整する必要があります。逆に、地下や商業施設の中に店舗を計画する場合、自然光がない状態で照明を計画する必要があります。
このように、店舗照明を計画するにしても、店舗の立地条件・店舗環境によって条件が異なるので、それぞれの状況に合わせた適切な明るさや自然光とのバランスなどを考慮して計画することが重要です。
照明の基礎知識とは?基準となる用語や尺度を紹介
店舗照明を検討する上で基本となる、明るさや光の色についての基礎知識について紹介します。
光束、照度、色温度、演色性、輝度といった用語や尺度について、概要や基準となる値などをおさえることで、より効果的な照明計画が実現します。
光束:照明の明るさを表す指標
光束とは、照明の明るさを表す指標で、照明から放射される光の量をルーメン(lm)という単位で表しており、照明全体の明るさを示しています。照明全体の明るさを把握することで、店舗全体や注目を集めたい部分などの明るさを計画できます。
LED照明は同じ明るさ(ルーメン)でも白熱電球に比べて消費電力が少なく、照明からの発熱もおさえられるため、大型店舗などでは電気料金や空調効率への効果も見込めます。
照度:照らされた面の明るさを表す指標
照度とは、光で照らされた面の明るさを示す指標です。特定の面積に対する光束の量をルクス(lx)という単位で表しています。照度は、店舗全体や陳列棚などの特定の箇所の明るさを判断する際に用いられます。
店舗においては、照度にメリハリをつけることで、ショーケースなど重要なスペースに注目を集めることができ、効果を最大化するために照度分布図などを作成して計画します。
色温度:光の色を表す指標
色温度とは光の色を表す指標で、ケルビン(K)という単位が用いられます。数値が低いほど光の赤みが強くなり、高いほど青みが強くなります。
光はその色温度によって、青白い昼光色、太陽光に近い昼白色、暖色の電球色といった色に分類されており、店舗照明では業態によって色温度も使い分けられています。カフェなどでは赤みのある照明を使うことで、落ち着いた雰囲気を演出できます。
演色性:自然な色みにどれくらい近いかを表す指標
演色性とは、自然光で照らされた色味にどれだけ近いかを表す指標で、平均演色評価数(Ra)で表されます。
具体的には、太陽光に照らされた状態の色味を100で示しており、照明で照らした際に数値が100に近いほど自然な色味であるという意味になります。
飲食店などでは料理を自然な色味に見せるために、平均演色評価数が高い照明がよく使われます。また、化粧品店などでは商品の本来の色みがきれいに見えることで、商品が購入されやすくなります。
輝度:見る人にとっての明るさを表す指標
輝度とは、物の表面からの光が観測点にどれくらい入っているかを表す指標で、ニト(nt)という単位で用います。
輝度は、見る人にとっての明るさを示しており、部屋全体の明るさではなく、ディスプレイなど見る対象の明るさを表す指標です。
店舗の業態やグレード感に応じて、照明や照らされる商品の輝きを計画することで、より華やかな雰囲気を演出できるほか、顧客の進行方向や売り場奥の壁面を明るくすることで、店舗に入りやすくするといった効果も得られます。
照明器具の種類と特徴
店舗照明でよく使われる照明器具の種類と特徴を紹介します。ダウンライト、スポットライト、ブラケットライトといった照明器具について、利用シーンや使い分けのイメージを掴んでいただけます。
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に埋め込んで設置する照明器具で、天井がフラットになりスッキリした印象になるほか、照明器具を目立たせたくない場合にも有効です。
ダウンライトには、光の角度を調整できるものや厨房などでも使える防湿仕様のものもあり、利用シーンに合わせた照明器具を選択できます。
スポットライト
スポットライトとは、光を1箇所に集中させられる照明器具で、天井に設置して目立たせたい商品やスペースなどを照らして演出できます。
スポットライトは向きや角度を変えられるため、店舗のレイアウトや商品の陳列の変更にも対応できるといったメリットがあります。
ブラケットライト
ブラケットライトとは、壁面に取り付ける照明器具で、照明器具の存在感やその明かりで壁面に立体感を出すことで、店舗の雰囲気を演出できます。
ブラケットライトは意匠性が高いものが多く、店舗のイメージにあった照明器具を設置することで、雰囲気やグレード感を演出できます。
ペンダントライト
ペンダントライトとは、天井からコードやチェーンで吊り下げる照明器具で、照明器具自体が目立つことが特徴です。ペンダントライトはデザインが豊富で、店舗のイメージに合ったものを選択できます。
吊り下げる高さを調節でき、光の強さや向きを適切に計画することで、店舗の雰囲気を演出する効果が高まります。
シーリングライト
シーリングライトとは、天井に貼り付けるように設置する照明器具で、天井から店舗全体を均一に照らせます。メイン照明として使われる事が多く、高い位置から照らすため光が柔らかくなります。
店舗向けのシーリングライトはデザイン性が高いものも多く、店舗の雰囲気にあった照明器具が選択できます。
照明計画の流れ・フロー
店舗照明を計画する際の流れやスケジュールについて紹介します。照明計画の流れは調査・実測、デザインコンセプト策定、基本・実施設計、照明工事の4つのステップに大別できます。
まず、店舗環境を把握するための調査・実測を行い、現場の正確な寸法を把握します。
2つめのステップでは、店舗のデザインコンセプトを決め、店舗自体のイメージやターゲットなどを明確にします。
3つめのステップでは、基本設計・実施設計としてシミュレーションや照明器具の選定のほか、建築や家具・什器との絡みや細かな納まりなどを検討し、最終的なコスト調整を行います。
最後のステップとして、照明工事を行います。店舗の照明工事は各種建築工事や家具工事と絡む場合が多いので、他の工事との関連性を確認しつつ進めるほか、点灯確認・調整などを行います。
主要な照明メーカー9社の特徴とメーカーリスト
主要な照明器具メーカーについて会社名、特徴、カタログ、ショールーム所在地などをリストにまとめています。
一覧表のリンクから、各メーカーの店舗向け照明のラインナップ、商品写真、仕様、ショールームなどを確認できるため、店舗照明の検討・計画において照明器具の比較や、各メーカーへの問い合わせに役立てていただけます。
照明メーカーのリスト
会社名 | 特徴 | 製品紹介ページ | カタログ | ショールーム所在地 |
---|---|---|---|---|
パナソニック | 店舗向けから住宅向けまで幅広い商品ラインナップがある | 店舗用照明器具 | 照明器具 | 東京、愛知など全国多数、 バーチャル |
DAIKO | 商品ラインナップが豊富でシンプルなデザインのものが多い | 店舗・住宅照明 | カタログ一覧 | 大阪、東京など全国9ヶ所 |
遠藤照明 | 店舗・施設向けのテクニカルな商品を多く取り扱う | ピックアップ製品 | カタログ一覧 | 大阪、東京など全国6ヶ所 |
オーデリック | 店舗向けではスポットライトやダウンライトなどを取り扱う | 商品紹介 | Webカタログ | 東京 |
KOIZUMI | 店舗・施設向けのデザイン性の高い商品を多く取り扱う | 店舗・施設照明 | Webカタログ | 東京、大阪など全国5ヶ所 |
ヤマギワ | デザイナーズものの照明を多く取り扱う | 商品検索 | Webカタログ | 東京、名古屋、大阪 |
東芝ライテック | 製品に加えて設計・提案資料も多く取り揃えている | 商品紹介 | カタログ閲覧 | なし |
山田照明 | 店舗・施設向けの商品に加え、タスクライトも幅広く展開する | 製品紹介・検索 | カタログ紹介 | 東京(展示スペース) |
DNライティング | 店舗・施設向けのライン照明を多く取り扱う | 製品情報 | カタログ一覧 | 東京、大阪 |
照明計画・デザインの助けとなるサイト、ショールーム
照明計画・デザインの助けになるツールやショールームを紹介します。
3Dモデル上で照明のイメージや明るさを検証できるソフトや、ウェブから室内の照度分布を確認できるツールのほか、実際の照明器具の確認やシミュレーションができるショールームなどをまとめています。
店舗照明についてより具体的な検討をしたい方や、お近くのショールームで実際の照明器具を見たい方にお役立ていただけます。
照明計画・デザインの助けとなるソフト・サイトのリスト
名称 | 運営会社 | 種類 | 概要 |
---|---|---|---|
DIALux evo | 遠藤照明 | シミュレーションソフト | ドイツのDIAL社が開発した無償のソフトで3D空間上で照明イメージを検証できる |
自動照度計算システム | KOIZUMI | シミュレーションサイト | 空間のサイズ必要照度などの条件を設定するだけで、灯数、配灯を算出し、 照度分布図を見ることができる |
かんたん照度計算 | IRIS OHYAMA | シミュレーションサイト | 室情報(用途別)。時反射率などを設定して、照明器具を選ぶと照度計酸ができる |
照明計画・デザインの助けとなるショールームのリスト
名称 | 所在地 | 運営会社 | 概要 |
---|---|---|---|
あかりのショールーム (店舗シミュレーション) | 〒541-0043 大阪市中央区高麗橋3-2-7 ORIX高麗橋ビル1F 〒130-0026 東京都墨田区両国4-31-17 | DAIKO | 照明器具の色温度や壁紙の色など、種類を問わず 様々な検証・実験が可能 |
ショールーム東京 / OBAL | 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町3丁目12 4F | KOIZUMI | 様々なテイストの空間に対応した展示をしている |
パナソニック リビング ショウルーム 東京 | 〒105-8301 東京都港区東新橋1丁目5番1号 パナソニック東京汐留ビルB2F | パナソニック | 住宅向けの照明やキッチン、内外装など幅広く展示している |
店舗の照明デザイン事例
ASEI建築設計事務所がデザインした店舗照明の事例を紹介します。プロジェクトの概要、照明デザインのポイントの紹介のほか、実際に作成した資料や図面、写真などから店舗の照明デザインについて、具体的なイメージを掴んでいただけます。
事例1:float beauty salon|シーリングライトと乳白色のシートを組み合わせることで、美容室に必要な光環境と特徴的なインテリアを実現
三重県鈴鹿市のイオンモール内にある「EDGE PLUS」という美容院の内装デザインのご依頼としてデザインしました。
通常美容室で使用されるような店舗用のダウンライトを使用せず、代わりにシーリング照明を使い、器具のコストを抑えながらも美容室に必要な照度を確保しました。さらに、シーリング照明周りに乳白色のシートを掛けることで、シェードの役割を担うようにし、光を拡散させて、お客様の顔周りやスタッフの手元に影ができないようにしました。
float beauty salonの照明デザインのポイント
float beauty salonにおける照明デザインのポイント・効果は以下の通りです。
- 店舗用のダウンライトに比べ、比較的安価なシーリング照明を用いて、照明器具のコスト削減を実現
- 安価なシーリングライトと乳白色シートを組み合わせることで、光を拡散させて、影をつくらない光環境を実現
- 店舗用のダウンライトとシーリングライトを照度分布図でシュミレーションして、比較検討し、シーリングライトの必要灯数と配置を決定
- 必要照度を確保するために使用した乳白色シートを、店内へ惹きこむような天井のインテリアデザインに活用
事例2:LOAM/高田馬場|レンガブロックのファサードに既製品の間接照明を採用することで、コストを抑えながらビルを一体的にライトアップした事例
東京都新宿区の早稲田通り沿いの狭小地に建つ、収益用の10階建てのテナントビル設計のご依頼として計画しました。レンガ積みのファサードデザインを間接照明で美しくライトアップした事例です。
ファサードデザインには、特注照明を用いることが多いですが、今回のプロジェクトでは10階建てのビルの各階に既製品の間接照明を分散配置することで、高さ約30mのレンガ積みのスクリーンを一体的にライトアップするようにしました。特注照明を使わずに、既製品の照明を使用することで、コスト削減を実現しています。
手前の3階建ての低層と背後の10階建ての中高層の立面をレンガ積みのスクリーンで覆っており、夜にはレンガ積みの表面をアッパーの間接照明で照らして、低層と中高層の一体感をつくりました。一棟貸しのリーシングの価値を向上させ、狭小地でありながら、特徴的で印象深いテナントビルを実現しています。
LOAM/高田馬場の照明デザインのポイント
LOAM/高田馬場における照明デザインのポイント・効果は以下の通りです。
- 各階に既製品の間接照明を分散配置し、特注照明を用いずに高さ約30mのレンガ積みスクリーンを一体的に見えるようライトアップした
- 特注照明を用いずに既製品の間接照明を用いることで、コスト削減を実現した
- テナントビルに必須の店舗サイン用の照明とファサード用の間接照明を併用することで、コスト削減を実現した
- レンガ積みスクリーンから間接照明位置の離れ寸法と中角・広角の違いによって壁面照度をシミュレーションして、間接照明の納まり位置を決定した
- 各階の避難バルコニーから照明器具のメンテナンスができるようにし、管理のしやすさに配慮した
まとめ:照明デザインに投資して、店舗のグレード感を高めよう
店舗の照明デザインに投資することで、店舗や商品のグレード感を高め、売上や単価の向上につなげることができます。顧客にとって魅力的な演出性を持つ店舗を実現するためには、照明の基礎知識や種類ごとの使い分けをおさえることが重要です。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 店舗照明とは、物販店や飲食店といった店舗全般における照明を指し、商品や店舗の演出性やグレード感を高める効果がある
- グレアの発生を避けるなど適切な照明計画となるように、内装材の反射率や照明のバランス、色温度、外光の影響などを考慮する
- 光束、照度、色温度、演色性、輝度といった基本手な用語や尺度についておさえることで、より効果的な店舗の照明計画につなげられる
- ダウンライト、スポットライト、ブラケットライトといった照明器具の種類や利用シーンをおさえることで、より演出性の高い店舗が実現できる
- 主要な照明器具メーカーの製品や仕様を確認・比較することで、より実際的な店舗照明の計画に落とし込める
- 照明計画・デザインの助けになるツールやシミュレーションができるショールームなどを活用することで、より具体的に店舗照明の検討・計画を進められる
ASEI建築設計事務所では、店舗照明デザイン・内装設計の相談をお受けしています。また、開発した環境素材を活用した店舗内装デザインや、ビル・店舗・個人住宅の設計提案を行っています。店舗照明・内装デザイン、環境素材、レンガ製品に関心のある方は、お問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
店舗照明・照明計画に関する事例・リンク
店舗照明デザイン事例「float beauty salon」
美容室の店舗照明を計画した事例です。照明計画によってお客さまの視線を店内奥まで引き込みつつ、天井に設置したドレープ上のシートと円形蛍光灯を組み合わせることで、サロンで必要となる多方向からの光の照射を低コストで実現しました。
導入の流れ
店舗の照明計画などをデザイン事務所へ相談する方法や、お問合せからサービス提案までのプロセスを紹介しているページです。店舗照明の検討・計画に関するご相談、ビル・店舗・個人住宅の設計について相談をする場合に、その方法や費用が発生するタイミングなどを紹介しています。