敷地は、目黒区の高級住宅地。周辺は高い擁壁の上にさらに塀が積まれ、閉鎖的な家々が続いている。この閉鎖性を保ちつつ、環境に開いた家が実現できないかと考えた。そこでボックスを南北方向にゲート状に解体し、さらに横と縦にずらして4つのゲートが連なった構成とした。道路と隣地がある東西をゲートの壁でプライバシー・防犯・遮音をとり、南北に開放的に連続する構成が生まれた。シンプルな構成でありながら、多様なつながりを生み、庭の木々や空を大きく取り込んだ、明るく拡がりのある家になる。ゲート間の縦横のズレは、空間を多層に交差させ、光と風を導き、部屋をまたいで視線が伸びていく。多方向に広がりのある空間に、家族のつながりを生み、環境とのつながりまで感じられ、都市のスローライフを支えてくれる器となる。
関東ロームブロック
初めて開発に成功した関東ロームブロック。断熱性・蓄熱性・吸放湿性が高く、表情も土のような柔らかい印象です。
LOAM/目黒の建築概要・写真
用途 | 戸建て住宅 |
所在地 | 東京都目黒区 |
構造 | RC造 |
敷地面積 | 198.80㎡ |
建築面積 | 84.40㎡ |
延床面積 | 172.84㎡ |
最高高さ | 7.30m |